ミーハーじゃない私が、ビリヤニに落ちた日

日々のこと

世間のブームには乗らない ──そう思っていたはずなのに、気づけば私も波にさらわれていた。
きっかけは、体調を崩してから夢中になったスパイス料理。
その延長線上で出会った「ビリヤニ」が、私の“ミーハー心”を静かに揺さぶってきた。

*   *   *

世間様のブームに乗るときが、ついに来た。

巷で定期的に訪れる「○○ブーム」。
私はこれまで、その波に乗った試しがない。

ミーハーなようで、ミーハーではない。
人に勧められたものも、基本的に気に入らなければ興味はわかない。
だから友達が少ないのだろう。

そんな私が、乗らざるを得なかったビッグウェーブ。
──そう、「ビリヤニ」だ。

スパイスは適量なら身体にいい。
体調を崩してからというもの、スパイス料理に夢中になった。

気づけば、ビリヤニキットを買っていた。
なぜなら割引だったから。
お試しするには実にいい機会だ。

初めてビリヤニ(キットのやつ)を食べた瞬間、隣で旦那が仕事をしていて、声を出せなかった。
「うぉ〜!これは……美味いなあ!」
そう叫びたいのを、必死に飲み込む。

人生で初めて感じた「脳天に来る味」は、ビリヤニだった気がする。

家で作って食べてみたそれは、未だかつてない“私的大当たり回”。
久しぶりに、「キットなのに美味しい」と思った。

期待値が高いと、食べたときに「こんなもんか」となる。
だが、ビリヤニはそれを軽々と超えてきた。

ゆえに、キットではまったく食べ足りなかった。

気づけば、毎日一時間ほどスパイス料理のことを考えている。
ハマらないわけがなかったのだ。

おまけに、苦手だった羊肉が、食べ方次第でいけると知ってしまったら──
そりゃ調べる。

ビリヤニ好きなら知っているワード。
「マトンビリヤニ 食べられる店」

すでに近所で発見済みだ。
ハマると本当に、やることが早い。

高校生時代、友達と「カレー派 or ラーメン派」どちらかを話したことがあった。
当時、「圧倒的ラーメン派」、確かに私はそう言っていた。

それが嘘かのような、スパイスへのハマり様。
ラーメンからしたら、とんだ寝返りである。

ミーハーじゃないと自負していた私は、どうやら普通にミーハーだったらしい。

ただし条件つき。
それは、「自分で行き着いたかどうか」。

天邪鬼もいいところだ。

料理好きとしては、当然、家で再現する道も選ぶ。
資料を漁り、そのうち炊飯器で理想のビリヤニを作るつもりだ。

どうやら我が家にある2台の炊飯器のうち、片方はビリヤニ用だったようだ。

なお、すでに炊飯器+日本米でビリヤニは一度試している。
──軽く失敗した。

炊飯器は、完成するまでわからないブラックボックスのようだ。

タイトルとURLをコピーしました