「私はブラックコーヒー派」
そんな人も多いだろうけど、私は違う。
あれは人間の飲むものではないと思っている
(コーヒー好きの皆さん、ごめんなさい)。
微糖のカフェモカは好きだけど、私は断然紅茶派!
だったのだが……最近その地位を揺るがすやつが現れた。
そう、緑茶だ。
「緑茶なんて飲まないよ」
「急須を使うのは面倒だ」
多くの人がそう思うだろうし、かくいう私もそうだった。
ではなぜ緑茶に魅了されたのか?
その答えは、最近飲んだペットボトルの緑茶が、とても美味しかったからだ。
急須も何も使う必要がない、お手軽なペットボトル飲料。
しかもそれは、コンビニやスーパーではなく、道の駅で売られていた商品だった。
そのお茶を一口飲んで出た言葉は、
「あー、和菓子が欲しい」
であった。
まあ、その時の茶菓子はたまたま買った月餅だったわけだが…。
馴染みのないはずの月餅も、なぜかよく合っていた。
鼻から抜ける香りは、車中にいることを忘れるほど爽やかだ。
飲んだ瞬間、ほんのり緊張がほどけていく。
甘みとスッキリ感も、今までのどのお茶とも違った。
気づけば、あっという間に飲み干していた。
完飲後に見える景色は、
心なしか緑茶色な気がした——かもしれない。
しかも値段は100円ほど。
どうやら私は、ずいぶんとお安いきっかけで
緑茶の世界に足を踏み入れてしまったらしい。
これほどコスパのいい趣味も、なかなかないだろう。
今日、久しぶりに紅茶以外の茶葉を買った。
ティーバッグではない。
急須は必須……。
なので、もちろんちょいと面倒だ。
それでも、「美味しいお茶が飲みたい」という一心で、
今日から緑茶活動、略して“緑活(りょくかつ)”を開始する。
そう決めた、ある春の昼下がり。

