体調の小さな違和感から、数日前に見かけた“おっさん”の姿を思い出した。
少し毒がありつつも、どこか憎めない人たちについての小さな考察です。
* * *
ある日、喉が痛くなった。
最近ほとんど家にいる私にとって、それは久しぶりの出来事だった。
そして、ある光景が頭に浮かぶ。
数日前、とある店で見かけた人。
マスクもせず、ゲホゲホと咳をしながらお茶を飲んでいる。
「あぁ、あれだ!」
私はその場に少しだけ滞在したが、心許ない免疫ゆえ早々に退散した。
ここで、ひとつの持論にたどり着く。
マスクをせずに咳をしているのは、大抵男性。しかも中年以降。
つまり、
「おっさん=マスクをせずに咳をする生き物」
である。
もちろん例外は五万といる。
だが、その人たちはきっと「おじさん」だ。
おっさんではない。
そういえば昔の職場にもいた。
マスクをしているのに、くしゃみの瞬間だけ外す人。
理由はこうだ。
「よだれついたら嫌じゃん」
……いや、そこじゃない。
マスクって本来そうなるものでは?
そう指摘したなら、きっとこう返ってきただろう。
「そんなん知らね」
それがおっさんという生き物だ。
自分に素直で、なぞの一貫性がある。
少しだけ、見習いたいと思う。
ほんの、ほんの一部だけ。


